ぼんじーあ!サンパウロ生活をのんびり満喫:) ぴょんぴょ子です。
先日、ブラジルのB級グルメであるクレープ状のタピオカをご紹介しました。
☟クレープ状のタピオカについて
今回ご紹介するのは、タピオカを使ったブラジルのもう一つのB級グルメ、その名もタピオカのサイコロことダード・ジ・タピオカ!!(ダジーニョ・ジ・タピオカとも)
日本でブームが起きたあの黒くてまん丸したタピオカの見た目からは想像つかない、サイコロ型の黄金色のタピオカです。
また、生みの親がレシピを公開しているので、日本にいてもお家で楽しめるよう作り方も含めてご紹介して参ります〜!
1.ダード・ジ・タピオカ、ダジーニョ・ジ・タピオカとは
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今回ご紹介する、ダード・ジ・タピオカないしダジーニョ・ジ・タピオカとは、タピオカ粉を使ったブラジル料理の1つです。
1)サイコロタピオカ
ダード・ジ・タピオカ(Dado de Tapioca)やダジーニョ・ジ・タピオカ(Dadinho de Tapioca)とは直訳するとサイコロのタピオカを意味します。(地域によってはダード・デ・タピオカ、ダジーニョ・デ・タピオカとも)
ダード・ジ・タピオカの形は小さな立方体で、柄こそないものの見た目はまさにサイコロ!
成人の親指第一関節くらいのコロコロとした可愛らしいサイズなので、一口で食べるのにピッタリな大きさです。
こんがり揚がった黄金色をしているのも、食欲をそそります。
2)味・材料
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そんな「サイコロのタピオカ」の主な原材料は、タピオカとチーズ!
タピオカと大量のチーズを混ぜ合わせた上に牛乳を加えて固め、サイコロ上にしたものを、油で揚げたもの。それがダード・ジ・タピオカなのです。
外側のサクサクとした食感と内側のもちもちとした食感が絶妙に調和しており、一口食べると、タピオカのほのかな風味とチーズのコクが広がる、絶品の味わいです。
もちろんサイコロをそのまま食べても十分に美味しいのですが、大半のお店においては専用のソースと一緒にサーブされます。このソースに付けて食べるのも最高に美味です。
ソースといっても、トップ画の写真を見てお気づきの通り、ジャムみたいな見た目をしています。大抵は唐辛子ベースの甘辛味ですが、たまーにフルーツ系の甘いジャムのお店もあります。
揚げたモチモチのチーズとほんのり甘いピリ辛味が非常に合うので、味変としてソースを付けてもよし、始めから付けるもよしです。
3)おつまみやアペタイザーとして
ダード・ジ・タピオカは、ほぼ同じ材料を使って焼いて作るブラジルのチーズパンことポン・ジ・ケージョ(Pão de Quejo)と比べると、より塩気が強く、より一口で食べやすい形状をしています。
そのためバールなどの飲み屋のおつまみやレストランのアペタイザーとして人気を博しています。
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過去に、トッピング的な感覚でコロコロっと盛られたダジーニョちゃん☟に遭遇したこともありましたが、これは本当にごく稀なケースです。
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4)誕生秘話
さて、タピオカ粉を使ったブラジル感満載の料理ダード・ジ・タピオカですが、ブラジルの伝統料理のように見えて実は歴史は浅いんです。
誕生したのは、なんと2000年代初頭。
サンパウロにある人気のセルタネージョ料理レストラン「mocotó」 で生まれたのです。
コチラの記事によると、どうやら材料となるタピオカ、牛乳、卵、バター、そしてチーズを混ぜたものを放置していたらレンガのように固まってしまったらしく、それを揚げてみたのが誕生のきっかけだったそう。美味しく仕上がったことで、その後サイコロ状に食べやすい大きさに改良してメニューとして出してみたところ大人気に。
今ではレシピはブラジル全土に広まり、ブラジル各地で食べることができます。
ブラジル人有名シェフRodrigo Oliveira
ちなみに、このサイコロのタピオカの生みの親となったmocotóのブラジル人シェフ、ホドリゴ・オリヴェイラ(Rodrigo Oliveira)氏は、最近ではアメリカの有名TV番組のブラジル版『MasterChef Brasil 2023』にて審査員を務めており、知名度は鰻登り。
Mocotó以外にもピニェイロス地区にある小規模レストランmocotó caféの他、パウリスタ大通り沿いにあるレストランbalaio IMSも手掛けており、どちらも超美味&価格も比較的抑えめなので是非召し上がれ!!
2.ダード・ジ・タピオカのレシピ
![](https://www.pyonpyoco.com/wp-content/uploads/2023/06/B8A26FBB-537E-4A43-B8ED-5113C9F91B8A-1024x678.jpeg)
タピオカのサイコロ、食べたくなりましたか?
実は、ブラジルの家庭はもちろん、日本でも材料さえ手に入れば上記で紹介したタピオカのサイコロを作れてしまうのです!
そしてなんと、タピオカのサイコロの生みの親、ホドリゴ・オリヴェイラ(Rodrigo Oliveira)氏は、有難いことにレシピを公開してくれています!!あっぱれ!超オブリガーダです!
レシピ原本はコチラ。下記ではレシピ原本を日本語訳してみました。
サイコロタピオカの材料
- チーズ(Queijo Coalho)…300g
- タピオカ粉…250g
- 塩…8g
- 白胡椒…少々
- 牛乳…500ml
オリジナルレシピで用いられているチーズは、ケイジョ・コアーリョ(Queijo Coalho)と呼ばれる、ブラジルでは一般的なチーズの一つです。塩味が強く、よく四角い形状で販売されているもので、シュハスコ(ブラジリアンBBQ)の場でよく焼いて食べられているチーズです。
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が、レシピではおろし金などでおろしてシュレッド状(細く短く、シュレッダーをかけたような状態)にしたものを使用するので、もし日本で作る場合などケイジョ・コアーリョが入手困難であれば他のシュレッドチーズで代用できなくもないかと!
また、ダジーニョ・ジ・タピオカ用のタピオカ粉は、Tapioca Granuladaと呼ばれるフレーク状のタピオカ粉です。水分を含むことで膨張してゼラチン状になるものです。ブラジルでは一般的なスーパーの粉ものコーナーなどに並んでいます。
日本で手に入るもので代用するなら、小さめのパール状のタピオカを軽く粉砕すればそれっぽくなるかもです。あくまで想像ですが。
ちなみに他のタピオカ粉、ポゥヴィーリョの違いについてはコチラの記事をご参照あれ。
サイコロタピオカの作り方
サイコロのタピオカは、作り方の工程はシンプルでも時間はかかる料理です。いざ調理に取り掛かる前にその点を念頭に入れておくのをおすすめします!
- 20cm x 30cmのバットなどの容器にラップを敷いておく
- チーズをおろし金などでおろし、タピオカ粉、塩、白胡椒とよーく混ぜ合わせる
- 2.に沸騰させた牛乳を加え、タピオカが均等に水分を吸収するよう常に混ぜ、全体的に固くなるまでかき混ぜ続ける。
- 1.で準備しておいた容器に3.を流し込む
- 常温で冷ました後、冷蔵庫で3時間以上寝かす
- 冷蔵庫から取り出し、サイコロ状に切り分ける
- 切り分けたサイコロが黄金色になるまで揚げるか、若しくは焼く
【揚】サイコロを170℃の油で揚げる
or
【焼】バターを塗った耐熱容器にサイコロを入れて200℃のオーブンで焼く
※何れの場合も、サイコロたちが黄金色になったら取り出す - ピリ甘辛ソースやジャムと共に召し上がれ!
2. の工程で材料をよく混ぜ合わせないとダマの原因になるそう。
また、7.の工程で揚げる場合、サイコロちゃんをカリカリに仕上げるのには温度がとても重要だそうなのでお気をつけあれ。
![ぴょんぴょ子](https://www.pyonpyoco.com/wp-content/uploads/2020/06/74BA33E6-780F-4F1D-8115-D4948584D37B-e1590973268822.png)
ぴょんぴょ子、過去にこのレシピで挑戦してみましたが、味は最高でもここではお見せできないような状態に仕上がりました…それ以来、我が家では冷凍サイコロタピオカに頼ってます(次項目で詳しく紹介!)
3.冷凍ダード・ジ・タピオカも美味しいよ!
手作りダード・ジ・タピオカは美味しいのですが、まぁ手間はかかりますよね。揚げる場合は油も飛び散るので後片付けも面倒ではあります。
ぴょんぴょ家のおすすめは、冷凍のダード・ジ・タピオカをエアフライヤーで揚げる(調理する)こと!
ブラジルのスーパーで見かける冷凍ダード・ジ・タピオカは何種か試しましたが、基本的に全部美味しいです。
なかでもこの玉ねぎ入りの冷凍ダジーニョちゃん(写真右側・緑色パッケージ)が一番のお気に入り!☟
![](https://www.pyonpyoco.com/wp-content/uploads/2023/06/58CF44F7-ABD3-4310-A55A-A24BFF672F9A-1024x768.jpeg)
腹持ちがいいので朝ごはんで食べたりしています。
塩味はあるので付け合わせのソースいらずで十分いけますし、油を使わずにそのままスイッチを押すだけで食べることができるので、忙しい朝でも作りやすく且つ(油を使うよりも)ヘルシーなのです。
ちなみにポン・ジ・ケージョもエアフライヤーで焼けるので、なにかと1台あると便利ですよ!
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以上、タピオカのサイコロこと、ダード・ジ・タピオカやダジーニョ・ジ・タピオカについてのお話でした〜。
ちなみに別記事にてポン・デ・ケージョの作り方もしているので併せてご覧あれ!
参考:https://bonissimoedicoes.com.br/2021/09/28/e-assim-foi-criado-o-hoje-famoso-dadinho-de-tapioca/、https://viagemeturismo.abril.com.br/materias/rodrigo-oliveira-do-mocoto-ensina-a-fazer-dadinhos-de-tapioca
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