【食】BBQセット不使用!ブラジルソーセージことリングイッサを家で美味しく焼く方法

Brazil ブラジル

ぼあたるじ!ブラジル在住のぴょんぴょ子です。

今回は、シュハスコ(churrasco)用の器具やBBQセットを使わずに、リングイッサ(linguiça)を家の中で美味しく焼く方法をご紹介します。

リングイッサとは、ポルトガルやブラジルでポピュラーなソーセージで、ブラジルではBBQ(シュハスコ/churrasco)には欠かせないお肉の一つです。塩味が強く、中には玉ねぎやニンニク、スパイスも詰まっており、お酒や炭酸飲料にとても合います。

そんなリングイッサは、大人の足の親指を二回り程大きくしたくらいに太く、非常に噛みごたえがある一方、中まで火を通して美味しく焼くのには少し苦労します。

コロナ禍で自粛生活が始まった1年前、BBQセットを使わずに家の中でも美味しく焼ける方法を探すべく、日本でも比較的馴染みのある調理器具である鍋、フライパン、グリルパン、ノンフライヤーの4つを利用して計6種の方法で検証してみました。

その結果、だいたいどれも同じくらい美味しく仕上がりました、が、手間の違いは圧倒的に異なりました。

先に結論から述べますと、リングイッサを単品で食べるなら、ノンフライヤーでそのまま焼くのが一番楽チンでした!それ以来、我が家でリングイッサ単体を食す際はノンフライヤーでの調理一択となっております。

お急ぎの方は目次から該当項目に飛んでご覧下さい。結論を急がない方はこのままどうかお付き合い下さいませ。

1.使用したリングイッサの種類

スーパーで買ったリングイッサ

今回用いたのは、リングイッサ・トスカーナLinguiça Toscana)と呼ばれる種類のリングイッサです。

ブラジルでシュハスコ(ブラジリアンBBQ)で用いられるリングイッサといえば、一般的にはこのリングイッサ・トスカーナを指します。

このリングイッサ・トスカーナは、基本的には豚肉で作られます。中に塩、玉ねぎ、ニンニク、パプリカ粉の他スパイスが加えられており、とても香ばしくボリューミーで腹持ちのするソーセージです。

よくリングイッサ・トスカーナと共に並んで売られているのは、リングイッサ・カラブレーザLinguiça Calabresa)です。

こちらも同じくスパイス等を含み同じく香ばしく味つけされていますが、トスカーナと異なりカラブレーザは燻製されております。単体で食べる以外にも、スライスしてピザやパスタのトッピングなどにもよく用いられます。

2.火が通ったか確認する方法

リングイッサは生ソーセージにあたるので、中まで火を通してから食べる必要があります。

事項でリングイッサの焼き方を紹介しますが、自身で焼く際は必ず火が通ったかどうかを確認してください!(一度に焼く本数や熱加減によって焼き時間が異なるので、ノンフライヤー調理以外には焼き時間を載せていませんが、どの方法も20分前後は要します。)

火が通ったかどうかの確認は、リングイッサの中央に爪楊枝を刺して、噴き出る肉汁の色を確認する方法がわかりやすくて便利です。

肉汁が透明であれば焼けていますが、もし肉汁が濁っていたらまだ中まで火が通っていない状態です。

3.検証したレシピ

6本の解凍済みのリングイッサ・トスカーナを、其々6つの異なる調理方法で調理し、出来上がった際の味や調理の手間を食べ比べました。

調理方法
  1. フライパンで焼く方法
  2. グリルパンで焼く方法
  3. 鍋に少量の水を入れて蒸し焼きにする方法
  4. 鍋で下茹でしてからフライパンで焼く方法
  5. ノンフライヤーで焼く方法
  6. 鍋で下茹でしたからノンフライヤーで焼く方法

①フライパンで焼く

フライパンにリングイッサを乗せ、弱火で焼き続ける方法です。同じ面を焼き続けると焦げるので、都度転がしてフライパンとの接面を変えながら焼きます。

油を薄くひいてから焼いてもいいですが、リングイッサ自体が非常にオイリーなのでひかずに焼いても大丈夫です。どの家庭にもある調理器具で作れる、とてもシンプルなやり方です。

<span class="fz-12px">ぴょんぴょ子</span>
ぴょんぴょ子

ブラジル人も室内で焼く際は①か③か⑤か、オーブンで丸焼きがポピュラーなようです。

②グリルパンで焼く

①の方法を、フライパンでなくグリルパンを使用して行う方法です。

③鍋で蒸し焼き風にする

鍋にリングイッサを入れて火をつけ、表面を一度焼きます。その後、100mlの水を加えて蓋をして蒸し焼きにします。水が全て蒸発してもまだひが通りきっていない場合は再度100mlの水を加えて蓋をして更に蒸し焼きます。

焦げすぎないよう、途中蓋を開けてリングイッサを転がして鍋との接面を変えながら焼きます。

④鍋で下茹で+フライパンで焼く

鍋に湯を沸かし、リングイッサを入れ、リングイッサが浮かび上がってくるまで茹でます。

その後、フライパンの上に乗っけて弱火で焼きます。同じく焦げやすいので、接面を変えながら焼き続けます。

<span class="fz-12px">ぴょんぴょ子</span>
ぴょんぴょ子

ちなみに日本でもリングイッサをよく室内で焼いて食べていましたが、常にこの方法で行っておりました。

⑤ノンフライヤーで焼く

180℃で5分予熱したエアフライヤーにリングイッサをボロンッと入れます。

12分焼いた後、リングイッサをひっくり返して追加で12分焼きます(それでもまだ焼きが足りていない時は追加で焼いてください)。

※ブラジル人の友人からは、リングイッサの加熱中の爆発を防ぐ為にフォーク等で予め穴を開けることを勧められました。ぴょんぴょ家では穴が開くことにより旨味が流出することを恐れており、穴無しで行っております。10回強穴無しで試していますが、爆発は1度もしておりません。気になる方は開けましょう。

<span class="fz-12px">ぴょんぴょ子</span>
ぴょんぴょ子

ちなみにぴょんぴょ家は、食洗機対応で日本語の説明書きが怪しい1万円未満の激安ノンフライヤーを使用しております。

⑥鍋で下茹で+ノンフライヤーで焼く

鍋に湯を沸かしリングイッサを入れ、リングイッサが浮かび上がってくるまで茹でます。

その後、180℃で5分予熱したノンフライヤーで片面10分ずつ焼きます。

4.結果・所感

ぴょんぴょ家による評価では、下茹で無しでノンフライヤーで焼き上げる方法が最強だという結論に至りました。

味はどの方法でも、多少の差はあれど美味しく仕上がるのですが、手間に関しては⑤の作り方が断然楽でした。

調理中に焦げないように目を見張る必要が無く、油ハネがないので最も後片付けが楽ちんで、家の中に充満する煙と匂いを最小限に抑え込めた、トリプルハッピーな調理方法です。

其々の方法において結果と所感をご紹介します。

①フライパンで焼く

ジューシーに美味しく仕上がります。但しリングイッサの塩気がそのまま残るので、日本人の舌からすると塩辛さを感じます。

焼く間、目を離した隙に焦げるので常に目を見張ってリングイッサを転がす必要があります。また、ぴょんぴょ家の気休め程度の換気扇(日本の家庭の換気扇よりも弱いんです)だと、煙と匂いが家中に蔓延してしまいました。

②グリルパンで焼く

味も手間もほとんど①と同様です。強いて言うならば、①よりもほんの少し中が柔らかく焼き上がり、また、焼き線が入ることで見た目が心ばかり美味しそうに仕上がりました。

ちなみにぴょんぴょ家ではピッカーニャなどの巨大ステーキ肉でお家シュハスコをする際は、このグリルパンを用います。お肉を焼く際に一緒にリングイッサも焼く分には、焼いたり後片付けをする際の手間を一度に集約できるので、その点はこの方法がベストです。

お家シュハスコの方法はこちらをご参照ください。

③鍋で蒸し焼きにする

今回試した中で最も中が柔らかく焼き上がったのがこの方法です。一方で塩味が最も抜けていました。他のリングイッサと比べたら味が薄く感じました。が、他のリングイッサの塩味が強すぎただけで、他と比較することなくこの方法で焼き上げたリングイッサだけを食べたなら、もしかしたらちょうどいい塩梅なのかもしれません。

手間に関しては、①や②と同様で、更に水を加える工程が発生するので厄介です。ただ、蓋をしてるので、油ハネは少なく済みました。

④鍋で下茹で+フライパンで焼く

一回茹でてしまうので、直焼きと比べると脂感は落ちます。が、程よくジューシーに仕上がります。日本では常にこの方法で作っており、満足しておりました。

残念ながら、①と同様にすぐに焦げ、煙と匂いが家中に蔓延します。そして洗い物は、鍋とフライパンの2種類に増える点が残念です。

⑤ノンフライヤーで焼く

4つの手法の中で最も皮が硬く仕上がりました。また、最も焦げずに済んだのもこの方法でしたが、皮がシワシワになり見た目はあまり美味しくなさそうに仕上がるのが唯一の残念な点です。

<span class="fz-12px">ぴょんぴょ子</span>
ぴょんぴょ子

スペースに余裕がある時は、他の食材も放り込めば一緒に調理できるので、その点も便利です。ぴょんぴょ家では冷凍のボリーニョ・ジ・バカリャウも一緒に揚げちゃうことが多いです。

途中、リングイッサをひっくり返す工程を挟みますが、それ以外は常に目を見張る必要がない分、他の付け合わせを準備する時間に充てることができて便利でした。ノンフライヤーからは、ほのかにお肉臭が放たれますが、煙は出ないのでそこまで匂いが家中に染み渡ることもありませんでした。油はねもなく、また食洗機対応のノンフライヤーを使用したので後片付けも便利でした。

⑥鍋で下茹で+ノンフライヤーで焼く

⑤とほとんど同じ仕上がりになりましたが、大きく違うのが一点。一回茹でて油が落ちてしまったのか、下茹で無しでノンフライヤー調理したものと比べると脂感は落ちます。他の方法と比べて最もパサパサ感を感じてしまいました。

ただし、③と同様、煙や臭いの問題からは解放されます。洗い物は、ノンフライヤー以外にも鍋を洗う必要があります。

5.結論

上記結果のポイントをまとめると、こうなります。

リングイッサを家で焼くなら
  • 下茹でせずにノンフライヤーで焼くのが手間的にベスト
  • どの焼き方でも味は美味しく仕上がる
  • 水を加えながら焼くと塩味が薄まる
  • フライパンでも焼けるが下茹での有無で仕上がりに大差はない
  • お家シュハスコをするならピッカーニャ等の塊肉と一緒にグリルパンで焼くのが便利
  • 下茹でした上でノンフライヤーで焼くとパサパサになる

リングイッサやノンフライヤーを買ったら、是非試してみてください!

Tchauちゃお!

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