【テオドロ・サンパイオ】サンパウロで音楽系のお買い物をするなら楽器屋通りへ!

Brazil ブラジル

ぼんじーあ!ぴょんぴょ子です。

サンパウロに引っ越してきてから、サンパウロへの旅行者や在住者の日本人からたびたび投げかけられる質問・相談があります。

サンパウロで楽器を買うのにオススメの場所教えて!」
サンバとかアフロブラジル系音楽の楽器が欲しいんだけど」
ギターとかキーボードってどこで売ってる?」
「ブラジル音楽のレコードや楽譜を探してるんだよね…」
カバキーニョを始めたいと思って!」
楽器の修理をしたいんだがどこでできるか知ってる?」
…etc.

こんな質問や相談が来た時は、みなさんも是非『ドラゴン桜』の如くこう返してあげてください。


 お前ら全員、
 楽器通りへ行け
!!

というわけで今回は、サンパウロの楽器通りなるものを簡単にご紹介します。

1.サンパウロの楽器通りとは

サンパウロ市には、楽器やレコード、CD、楽譜など音楽に関連した物を買うのに打ってつけな場所があります。

お洒落なピニェイロス地区にある、とある道。その通りの名前は、テオドロ・サンパイオ通り
このテオドロ・サンパイオの一区間において、道の両側に楽器屋さんがズラーっと並んでいるスポットがあるのです。

この一区間へ向かえば大抵の楽器は手に入る」という音楽好きには堪らない有名スポットで、一般的に「楽器通り」の名が広まっているかは不明ですがブラジル人のお友達は「楽器通り」と呼んでおり、今回こちらの記事でも「楽器通り」として紹介させていただきました。

2.テオドロ・サンパイオ通りについて

ブラジルの博学者で、ブラジル初の、元奴隷を母に持つ議員でもあるテオドロ・フェルナンデス・サンパイオ氏にちなんで名付けられたテオドロ・サンパイオ通り(Rua Teodoro Sampaio)。

このテオドロ・サンパイオ通りはサンパウロ市の中心部にあるピニェイロス地区をざっくり北東〜南西に縦断する約3kmにも及ぶ長い通りです。

通りには、楽器も含めて様々なショッピングを楽しめるお店やレストラン、バーが並んでおり、活気が溢れた人気スポットの1つとなっています。

このテオドロ・サンパイオ通りで有名な区画として挙げられるのが、冒頭で紹介した楽器通り。そして、家具屋さんが並ぶ区画(“家具通り”と呼ばせていただきます)も同じ通りに存在することもまた有名です。

楽器通り

楽器通りことテオドロ・サンパイオ通りの楽器店が集結する通りは、アウヴェス・ギマランイス通り(Rua Alves Guimarães)の少し手前からジョアン・モウラ通り(Rua João Moura)の少し奥までの約300メートルほどの区間のこと。

テオドロ・サンパイオ 楽器通り

R. Teodoro Sampaio, おおよそ665から957あたり  – Pinheiros, São Paulo – SP, Brazil

☝︎この地図が665。楽器通りが続く957の方面へは南西に進む形になります

この区間に、およそ30もの楽器屋やレコードショップ、楽器の修理屋などの音楽関連のお店が所狭しと並んでいます

楽器以外にも、メトロノームピックなどのアクセサリー類や、楽譜CDレコード(日本では出回らないようなレベルのボロボロ具合のものもあるので見極め注意)を扱うお店や、楽器の修理屋さんなんかも同じ通りに軒連ねています。

同じような楽器店・音楽系ショップが並んでいるので、一度に比較もしやすく選びやすく、とても効率的にお買い物ができるのです。

取り扱い楽器

「楽器」と一口に言っても、この楽器通りで売られている楽器の種類は多岐にわたります。

世界中で一般的に知られているピアノや弦楽器、金管楽器はもちろんのこと、
サンバパレードを構成する主要な7つのパーカッション楽器クイーカアゴゴショカーリョタンボリンヘピニキカイシャスルド)や、
ボサ・ノヴァやパゴージに登場する7弦ギターカバキーニョ
カンドンブレでは必ず目にするビリンバウ
サルバドールで使われているようなチンバウを筆頭とする打楽器類や、
ペルナンブーコ州ではポピュラーなシェケレアウファイア
6月のフェスタジュニーナでお馴染みのフォホー用ザブンバ、などなど、
ブラジルでしか見ることがないような珍しい楽器の数々を色んなお店が取り扱っているのです。

今の時代、これらの大半はインターネットで購入できますが、実際に目で見て&実際に触って購入したい人には是非ともオススメです。

楽器通りで購入した時の体験談

実際にここで何度かお買い物をしたことがあるので、ご参考になりそうなエピソードをいくつかお伝えしますね。

☝︎楽器通りで入手した楽器のいくつか
現金払いだとディスカウント

楽器は比較的高額な商品でもあるからなのか、クレジットカードではなく現金払いだと手数料分をディスカウントしてくれたお店がありました。

なので、確実に買うって決めている場合は、スられないように厳重注意の上で現金を持っていくのもアリかと思います。

楽器のなかでもYamaha製など“ちゃんとしたもの”を買おうとすると値ははりますからね。

お試し演奏OK

キーボードやパンデイロの購入を検討する際、いろんなメーカーや種類の商品を試し弾きや試し打ちをさせてもらえました。

音色や重量感などはネットショッピングだと判断し難いという課題がありますが、その点を解決できたのがとてもよかったです。

レッスン受講も可能

物珍しい打楽器を目にポカンとしたり、華麗な手捌き(?)で打楽器を叩いているのをジーっと見たりしていると、「おいメニーナ、やってみたいか?教えてやるよ!」と手招きしてくれました。なんとその場で叩き方を教えてくれたのです。

結局、購入まではいかなかった(言い訳すると、その楽器が難しずぎたのと、その時すでにぴょんぴょ家が購入した楽器をまずはマスターしてみたいという気持ちが強かったので…)ものの、有料でのレッスンも行なっているところもあるそうなので将来的には検討したいなーと。

何か新しいことに挑戦したい人には、いいきっかけになる場所かもしれませんね。

楽譜屋はまるで図書館

ぴょんぴょ夫が買いたい楽譜を探しに楽譜屋に入ると、壁にはびっしりと楽譜で埋まった棚が、棚の周りにも積まれた楽譜が、とにかくべらぼうな数の楽譜が所狭しに並んで(置かれて)いました。

楽譜は基本的には全部新品なはずなのに、中古に見間違えるほど年季が入っているものや製本が雑なものなど、多種多様な状態の本があり、その雰囲気は本屋というよりも図書館に近いもの。

店員さんに「●●の『XXX』って曲が載っている楽譜が欲しいんだけど〜」と聞くと、すぐに該当する楽譜を数冊持ってきてくれたのもなんだか図書館感がありました。

☝︎最終的に購入した楽譜。

家具通り

さてさて、テオドロ・サンパイオ通りには「楽器通り」ほどの密集具合ではないにしても、家具屋が点在する「家具通り」区間があるんです。

この「家具通り」はエンリキ・シャウマン通り(Rua Henrique Schaumann)からフラジーキ・コウチーニョ通り(Rua Fradique Coutinho)まで約600m続いています。

テオドロ・サンパイオ 家具通り

R. Teodoro Sampaio, おおよそ1138から1869あたり  – Pinheiros, São Paulo – SP, Brazil

☝︎この地図が1138。家具通りが続く1869の方面へは南西に進む形になります

ベッドやマットレスなどの寝具を初め、机や棚などは家庭用もオフィス用も、なんなら子供用の専門店までもあり、非常に充実しています。

時間があれば「楽器通り」と一緒に是非堪能あれ。

ぴょんぴょ子
ぴょんぴょ子

テオドロ・サンパイオは「家具通り」から「楽器通り」へかけて上り坂になっています。なので徒歩で行くなら「楽器通り」から下っていくのが体力的にラクですよ。

3.楽器をもっと安く買うならセントロ周辺

さて、ここまで「楽器を買うならテオドロ・サンパイオへ!」とお伝えしてきましたが、もしお目当てのものが手に入らなかったり、予算に見合わないこともありますよね。

そんなときは奥の手、セントロ付近の楽器屋さん通りを訪れる、という手段があります。

セントロ地区周辺の、ルス駅とジュリオ・プレスチス駅の南側にあるエリアにも楽器や音楽関連ショップが立ち並んでいる場所があるのです。より具体的にお伝えすると、アンドラダス通り(Rua dos Andradas)やセミナーリオ通り(Rua Seminario)の周辺です。

アンドラダス通り周辺

このあたり:R. dos Andradas, 396 – Santa Ifigênia, São Paulo – SP, 01208-000

セミナーリオ通り周辺

このあたり:R. do Seminário, 167 – Centro Histórico de São Paulo, São Paulo – SP, 01034-040

なぜ奥の手という表現を使ったかというと、体感的な話ではありますがテオドロ・サンパイオの楽器通りと違ってなんだか雰囲気が怖かったのと、あまり治安がいいとは言えない地区にあるからですね、すみません。

ただテオドロ・サンパイオより比較的安価で並んでいたのと、サンバチームの方がオススメしていたのでほんのご参考程度に紹介まではしておきますが、推奨はしないです。自己責任でお願いします。

あとは、、、楽器のためなら治安なんて怖くないぜ、なんて人は、セントロにあるCasa Amadeus Musical(意訳すると音楽のモーツァルト家)という楽器屋さんが入っている建物の外観をご覧くださいませ。建物の外壁に楽器が並んでいて可愛いので見上げてみてください(もちろん治安ビビりのぴょんぴょ子は写真をスマホにおさめるなんて大胆なことはできていないので、こちらでお写真を紹介できずごめんなさい)。

Casa Amadeus Musical

R. Quintino Bocaiúva, 22 – 1º andar – Sé, São Paulo – SP, 01004-010


ちなみに後に知ったことですが、この建物はPalacete Tereza Toledo Laraという名だそうで、市の文化局が管理する重要文化財の一つだそうです。

同じ建物の中に、音楽ライブ付きのご洒落たレストラン(Casa de Francisca)もあるので、そちらも覗いてみる価値はあるかと。

Casa de Francisca

R. Quintino Bocaiúva, 22 – Sé, São Paulo – SP, 01004-010

——-

以上、サンパウロで楽器を買うならココ!、って話でした〜。

もちろん、今回紹介したような楽器通りやセントロ以外にも、サンパウロで楽器が買える場所はあります。
その中でも、楽器通り(やセントロの一区画)は楽器屋さんが密集しているので比較・選びやすいってだけです。あしからず。

それでは、Tchauちゃお!

参考:https://vejasp.abril.com.br/estabelecimento/rua-teodoro-sampaio/、https://vejasp.abril.com.br/cidades/rua-teodoro-sampaio-instrumentos-musicais/

コメント

タイトルとURLをコピーしました