【サンパウロのビッグベン】ほんとにブラジル?イギリス風の時計台とは

Brazil ブラジル

ぼんじーあ!サンパウロは大好きでも、かなりのビビリー&チキンなぴょんぴょ子です。

約1年前に、サンパウロのビッグベンとしてパラナピアカバの時計台をチラッとご紹介しました☟。

このパラナピアカバの時計台は1890年代にイギリスで造られたもので、1901年に設置されました。歴史的ロマンがありそうな雰囲気プンプンです。

そんな唯一無二そうな時計台、実は同時期に大都心サンパウロにもイギリス風の時計台が設置されたのです!

今回はサンパウロ中心地の時計台についてチョロっとご紹介したいと思います〜!

そして予めお伝えしておくと治安がいい場所の話ではないです〜!

1.サンパウロ中心地のビッグベン

いきなり核論に入りますが、ジャジャーン!

☝︎コチラが今回紹介する、サンパウロ中心地のビッグベンです!

そう、ビッグベン風の時計台はサンパウロ市のど真ん中にあるルス駅の一部なのです。

※日本語だとたまにルズ駅なんて表記されますが、今回はポルトガル語の音に近い方のルス駅で記載を統一しますね。
※※写真は車の中から撮ったためこんな色調ですが、実際にはオレンジ色や、黄色に近いクリーム色がもっとハッキリとしてます。治安があまりいい場所ではなく、歩きながらスマホを出すのを断念しました。

ルス駅は20世紀初頭に大都心サンパウロに建てられた歴史ある鉄道駅。
現代でも鉄道やメトロが通る、利用者の多いサンパウロの主要駅の一つで、1982年には駅全体が重要文化財にも認定された、経済的にも文化的にも重要な場所でもあるのです。

1901年3月に完成した現在のルス駅の原案は、イギリスの建築家チャールズ・ヘンリー・ドライバー(Charles Henry Driver)氏によるもの。チャールズ氏はイギリス国内をはじめ、あらゆる鉄道駅を手掛けてきたエキスパートで、釘から屋根の鉄骨部分まで建設に使用したほぼ全ての材料は、英国から輸入したものだったそうです。

建物の構造がロンドンのウェストミンスター寺院に似ていたり、時計台がロンドンのビッグベンに似ていたりするのも、その影響だと言われています。

ルス駅は『ハリー・ポッター』に登場しそうな光景が見られることでも有名だったりして面白いので、ルス駅について気になる方は別記事をぜひともご参照あれ☟

サンパウロ州のビッグベンのある街として有名なパラナピアカバの記事でもチラっと触れましたが、サンパウロ初の鉄道はイギリスの資本を受けて出来上がったもの。後述する隣駅ジュリオ・プレスチス駅もそうですが、サンパウロの鉄道関連の至る所でイギリスの色が強いのにはそのような背景も関係してそうですね。

ルス駅
Estação da Luz

【住所】Praça da Luz, 1, Luz, São Paulo – SP, ブラジル
【完成】1901年
【路線】CPTM7番線、11番線 (メトロ乗り換え:1番線(青)、4番線(黄))

2.ルス駅のビッグベンを近くから見る方法

先ほど載せた写真は、建物の外から、建物ごと時計台を撮ったものでした。(しかも車の中から撮ったせいで色味が実際と異なってみえるやつ)

では建物側から時計台を見るとどうでしょう。

ジャジャン!☟

建物の屋上にのぼり、撮影してみました。

この記事のサムネで使った写真は車の窓ガラス越しの撮影により色味がわかりにくかったんですが、実際はこの写真の色味なんです。この撮影した場所は、比 較 的 安全なのでスマホを堂々と出して撮影することができました。

では、時計台の特等席とも言えそうなこのスポットへはどうやって行くかといいますと…

なんとルス駅の建物内に博物館が設けられており、この特別スポットは、その博物館スペースの屋上なのです!

☝︎右側下半分に写る黒い屋根のようなものが、ルス駅のプラットフォームの屋根。

この博物館の名はポルトガル語博物館(Museu da Língua Portuguesa)。

2015年の火災で消失したこともまだまだ記憶に新しいかと思いますが、修復作業を経て2021年にリニューアルオープンしていたんです。

このポルトガル語博物館へはルス駅のゲートAから入場できます。ルス駅付近はスリなども多く治安はよろしくないとされていますが、ポルトガル語博物館の屋上へ行けば、少しは穏やかな気持ちで時計台を眺めることができると思います!

ポルトガル語博物館とは

ちなみにポルトガル語博物館は、名前の通りポルトガル語に関する博物館です。

ポルトガル語自体の言語的分析やブラジルにおけるポルトガル語の歴史など、内容は言語学のような専門的なものでも、展示の方法がポップでおもしろい博物館です。

ぴょんぴょ子はリニューアル後のポルトガル語博物館しか行けてないので以前の状態と比較はできませんが、一度訪れてみる価値はあると思います。

ただ地理的に治安はいい場所ではないので、要注意です。一人で行くのはオススメしません。

博物館の入口、既視感あると思ったらTDSのタワー・オブ・テラーに似てる?

基本的に8歳以上は有料ですが、毎週土曜は無料で入場できます。また、オンラインでチケットを購入するとまた、サッカー博物館のチケットが半額になったりするキャンペーンもやっています。

割引チケットの詳細は公式サイトチケット購入ページをご覧あれ。

ポルトガル語博物館
Museu da Língua Portuguesa

【住所】Praça da Luz, s/nº – Centro Histórico de São Paulo, São Paulo – SP, 01120-010 ブラジル
【入口】ルス駅のゲートA(Portão A)
【公式HP】https://www.museudalinguaportuguesa.org.br
【入場料】大人R$20、子供R$10 他
【営業時間】火〜日 9:00−16:30

3.時計台はジュリオ・プレスチス駅にも

サンパウロのビッグベン」やら「サンパウロで時計台のある建物」といえば < ルス駅 > というのがここまでの話。

たしかにサンパウロの中でも有名な建物で、サンパウロの多くの人が真っ先に思い浮かべるのはルス駅かと思います。

が、サンパウロで一番大きな時計台は、実はルス駅のお隣、ジュリオ・プレスチス駅にあるものとされています。

ルス駅・ポルトガル語博物館の屋上からも、よーく見るとその時計台を見ることができました。

わかるかな?
写真の中央の、旗が頂上に付いてるのがジュリオ・プレスチス駅の時計台!
あれ、よく見ると2面で時刻違うぞ…?

実際にジュリオ・プレスチス駅を真正面から見ましたが、何せ周辺にクラコランジア(麻薬常習者たちが集団で生活しているシマ)と思しき箇所があったこともあり、徒歩移動はおろか、車内からでさえも外観を写真に収める勇気がありませんでした。

なのでご参考までにYoutubeに上がっている空撮動画を貼らせて頂きます☟5年以上前の動画のようですが、めっちゃ美しいです。車からではわからなかった全体像が見れたのもすごい良き。

建物の中に国立交響楽団の本部、Sala São Pauloがあることでも有名なジュリオ・プレスチス駅。

駅自体は1925年に建設が始まり、1938年に完成。当時はサンパウロ駅と名付けられていましたが、後に、サンパウロ州知事から大統領となったジュリオ・プレスチス氏を称えて改名されました。

建築デザインは、例に漏れずウェストミンスター寺院やビッグベンなどのロンドンの建築物にインスパイアされている上に、更にはアメリカはNYのグランド・セントラル駅やペンシルバニア駅もモデルにしているのだとか。

時計は塔の4面にあり、それぞれの直径は4mにも及ぶそう。

時計の内部の様子がコチラから動画で見れたのでシェアしておきますね。時計の管理人(時計が完成した時から一族代々管理してきたらしい!)のインタビュー付きで、サマータイムがあった時代の話とか趣深い内容でした。

ジュリオ・プレスチス駅
Estação Júlio Prestes

【住所】R. Marquês de Itu – Vila Buarque, São Paulo – SP, 01223-001 ブラジル
【完成】1938年
【路線】CPTM8番線

4.治安はよろしくないので要注意

ここまでサンパウロのビッグベンについてご紹介して参りました。

改めて口を酸っぱくしてお伝えしますと、今回紹介したエリアはクラコランジアがあったり、スリや賊の出るスポットでもあり訪れる際は警戒が必要です。

ビビリーでチキンのぴょんぴょ子がこの周辺を訪れる際は、必ず信頼できるブラジル人と一緒に行動しております。

コロナ禍以降は、安全を優先してハイヤーサービスを利用したこともありました。

☟ぴょんぴょ家御用達のニッポンハイヤーさん、オススメです。

その際は、たまたまこの辺り出身の方が担当してくださったので、車内でガイドをしてくれながら楽しく安全に観光を行うことができました。大感謝です。あと防弾車もオプションで選べるので本当に心強いんです。

行かれる際はどうかご安全に!

ちゃおTchau!

参考:https://www.vivadecora.com.br/pro/estacao-da-luz/,https://arteforadomuseu.com.br/estacao-julio-prestes/、https://www.descubrasampa.com.br/2019/08/relogio-da-torre-estacao-julio-prestes.html,https://www.apecc.com.br/curiosidades-do-circuito-das-compras-estacao-julio-prestes/

コメント

タイトルとURLをコピーしました