どうも、ブラジル大好き歴11年目のぴょんぴょ子です!
暑い夏を乗り切る為には足元から涼しくしたい、そんな時には世界的に有名なビーチサンダルブランド『Havaianas / ハワイアナス』を手に取っては如何でしょうか!
1962年にブラジルで誕生し、日本にも1990年代には上陸しているHavaianasのビーサンの特徴は、
- 子供から大人までが選べる豊富なサイズ展開
- カラーバリエーションもデザインも多様
- ブラジルの凸凹道を歩いても壊れないほど丈夫
- 軽くて履き心地バツグン
と、良いとこ尽くし!Havaianasの年間販売足数は2億を超えているそうですが、このスペックなら納得できます。
海にはもちろんのこと、ファッション性も高いので街中に出かけることができます。履き心地がいいので室内履きやベランダ用、お風呂掃除用にも使用できる他、軽いので旅行等にも持ち運びが効いて便利です。
そして2020年7月には、日本でも公式のオンラインショップがオープンしたことにより、誰もが買いやすくなりました!
今回はそんなHavaianasについて、知っているとワクワクが増すトリビアをお届けします!
1.日本の草履から誕生
Havaianasはゴム製のビーチサンダル(トングサンダル)が有名ですよね。1962年、そんなゴム製のビーチサンダルがブラジルで誕生したのは、なんと地球の反対側に位置する日本の藁草履がきっかけなのだそうです。
当時、足が二股に分かれる履きものは動物を連想する、として欧米をはじめブラジルでも草履の形の靴は流通していませんでした。
そんな時代に、開発者の1人が、日本人が移民としてブラジルに渡った際に持ち込んだとされる藁草履に出会いました。使い勝手の良い藁草履からインスピレーションを受け、ブラジルで手に入りやすい原料であるゴムを使用した草履が出来上がりました。藁草履よりも柔らかく、より耐久性に優れ、安価で履きやすい“ゴム草履”が誕生したのです。
それが今日でも万人に愛用されている『Havaianas』のビーチサンダルです。
2.ソールの凸凹はお米がモチーフ
1.でご紹介した通り、Havaianasのビーチサンダルは日本の藁草履から着想を得て開発されました。
開発者はソールをゴムにする際に、藁草履の稲穂の面影を残そうと、ソールの表面にお米をモチーフにした凹凸をデザインしたそうです。
ただの滑り止めだと思われがちですが、知っているとより愛着が湧きますよね!そして2020年の今でもこの凸凹は健在しているというのも、なんだか興味深いものです。
3.havaianasの意味はハワイアン
Havaianasが誕生した時代である1960年頃のブラジルは、再開した日本からの移民(第3期)が増え、首都がリオからブラジリアに首都が移され、ボサノヴァが誕生した時代でした。
そんな1960年が始まる前、ハリウッド映画の影響が大きかったブラジル人にとって、“ハワイ”は夢の土地だったのです。
憧れの地、夢のある地であるハワイに思いを馳せ、ポルトガル語で“ハワイの人々”、“ハワイの(サンダル)”を意味する“havaianas”の名が付いたのだそうです。(※諸説あり)
4.本家Havaianasの読み方はハワイアナスではない
日本のHavaianasの公式な読み方はハワイアナスです。
しかし、本家ブラジル人のHavaianasの発音をカタカナで現すとアヴァイアーナスになるのです。
ブラジルの公用語であるポルトガル語では、文頭のhは音に含まれず、avaianasと同じように発音されます。vaは”ワ“ではなく”ヴァ“に近い音になります。そして、後ろから2番目の母音にアクセントがつき長母音として発音される(havaianasの場合)為、日本でお馴染みの“ハワイアナス”ではなく“アヴァイアーナス”となるのです。
ちなみにリオやサンパウロ等、鼻母音をしっかり発音する地域では、無理矢理カタカナで表すと“アヴァインアーナス”のように聞こえます。
ブラジルでHavaianasを買いたくても、ハワイアナスと発音してしまうと通じないのでご注意くださいね!
5.元々は柄も無くカラフルでもなかった
Havaianasといえば、ブラジルらしいカラフルな色使いのビーサンを思い浮かべる人も多いはずです。今現在はそのご想像通り、ソール表面もソール側面も鼻緒もカラーバリエーションが豊かで、柄のデザインも選ぶのに迷ってしまうほどの種類に溢れています。
しかし、1962年に誕生した当初は違ったんです。白いソールに水色の鼻緒(トング)がついた実にシンプルで可愛らしいデザインの一択のみだったのです。
それが1969年、製造ミスによって緑色の鼻緒の商品が作られてしまった(そしてそれがよく売れて人気になってしまった)ことをきっかけに、鼻緒のカラバリが誕生しました。
それから約30年後の1995年に柄のあるソールが誕生、1996年にカラフル(2020年時点で15色!)なソールが誕生したのです。
その後、ゴム草履・サンダルとしてのデザインも増やし、今ではお店に行けば迷ってしまうほどたくさんの素敵なサンダルが揃っているのです。
ちなみにHavaianas初期のデザインといえる白いソールの商品は、今でも『Tradicional』シリーズとして売られています。
6.Havaianasは社名ではない
誤解されている例をたまに見かけますが、Havaianasはブランド名です。
Havaianasは、1907年にサンパウロで発足した靴メーカー、アルパルガタス社(Alpargatas S.A)によって生まれ、販売されているブランドなのです。
アルパルガタス社の他の取り扱いブランドとしては、同じくブラジルのビーサンブランド『dupé』や、日本のブランド『ミズノ』などがありますが、売り上げの約半分はHavaianasの商品が占めているそうです。
Havaianasの商品の単価自体は高額ではないので、改めてHavaianasの年間販売数、2億足という数字の大きさに気付かされますね。
7.セレブも愛用する世界的ブランド
Havaianasがブラジルから海外へ輸出され始めたのは、1990年代です。いつしかデヴィット・ベッカムをはじめ世界的セレブからも人気を集め始め、2020年の今では100カ国以上の国と地域で展開され、年間販売2億足以上の、世界中から愛されるブランドとなったのです。
世界中で注目を浴び始めた一番のきっかけは、2003年にオスカー受賞者に限定デザインのサンダルが贈られるようになったことでしょう。一説によると、当時のマーケティング部門のトップは日系ブラジル人だったとのこと。
藁草履の話といい、日本人からするとなんだか嬉しいお話ですね!
8.本国ブラジルでは庶民も買える大衆ブランド
発売当初から、Havaianasのゴム草履は安価で使いやすく人気がありました。しかしながら、大衆性をもつ反面、デザインが限定的でありファッション性が無いとされ、いつの間にか“chinelo de pobre / 貧乏人のサンダル”として認知されてしまうようになりました。
90年代、アルパルガタス社はそのイメージを払拭すべく、ブランドのマーケティングやデザイン性に注力し始めました。柄のついたソールやカラフルなソールが誕生したのです。市場の拡大を狙って、海外へ輸出を始めたのもこの頃です。
ブラジルでは今日でも、安価で買える丈夫なビーサンとして大人気で、ブラジルのゴム製サンダル市場の約80%のシェアを占めていると言われています。
ちなみに、発売当初のデザインである『Tradicional』シリーズは、現在R$18.99(2020年8月現在のレートで約380円)で買うことができます。世界的ブランド、破格です。ブラジル土産に持ってこいです。
9.赤ちゃん用、子供用のサイズも展開
Havaianasは大人用サイズの商品だけではないのです。
子供用サイズの『Havaianas Kids』シリーズの他、赤ちゃん用サイズの『Havaianas Baby』シリーズまでも展開しているのです!
一番小さいサイズは17/18(約12cm)で、大人でも飾り用として一足買いたくなるような可愛さです。
ちなみに本国ブラジルでは43/44(約30cm)まで展開されています。
9.スローガンは“Todo Mundo Usa. / みんなが履く(サンダル)”
スローガンは“Todo Mundo Usa.” 、直訳すると、”みんなが履く(サンダル)”を意味します。
価格も安価で、ファッション性からセレブにも愛され、子供から大人までのサイズを取り揃えたブランド、
性別も階級も国籍も年齢も問わず、誰もが欲し、そして履ける、そんなブランドであり続けるのがHavaianasなのです。
10.一部店舗では鼻緒をデコれる
ブラジルの大型の店舗には、別売りのスタッズが売られています。好きなサンダルとスタッズを一緒に買うと、鼻緒にスタッズを付けてデコレーションしてくれるのです!
スタッズの数も、デコる位置も自分で決めることが出来るので、オリジナルのHavaianasを作れます。素敵なサービスですよね!
既に海外でも一部店舗では導入されています。早く全世界で展開されますように!
11.サンダル以外の商品も展開
Havaianasはゴム草履からスタートし、数多くのサンダルが誕生しました。今ではサンダル以外の商品も生み出されています。
例えば、サングラスやタオル、水着やTシャツ、大きめのバッグに小物入れ…等、ビーチで使えるものが展開されているのです。そしてデザインはHavaianasの世界観を崩さず、とにかく明るくてポップ!持っているだけでアガりそうな商品ばかりです!
一部の商品は公式サイトや並行輸入されているものもありますが、いつか全ての商品が日本でも展開されますように!
ちなみにビーチ向けではありませんが、足袋のようなソックスもあります。家の中でのデイリーユースにも素敵な商品ですね!
12.原点回帰?ZORIという名の商品も誕生
日本の草履から着想を得て生まれたHavaianasですが、2020年、『ZORI』シリーズが誕生しました。
草履というよりも下駄のような角張ったデザインが特徴的です。シンプルな色使いで、少し落ち着いたクーリッシュなカラーバリエーションで展開されています。なんと本国ブラジルでの価格は、『Tradicional』シリーズの10倍以上!高級品!
いつの日か日本に“逆輸入”される日が来るのでしょうか…?
13.コラボ商品も豊富
Havaianasのデザインは、独自のデザインだけではありません。限定商品として、キャラクターや映画、ドラマ、ファッションブランド等とのコラボ商品もあるのです。
ディズニーや任天堂、ハリー・ポッター、ゲーム・オブ・スローンズなど、例を挙げていくとキリがありません。基本的にはソールに描かれているので、踏み絵を連想してしまうと履きづらいのですが、飾っても十分楽しめるデザインなのがいいですよね!
日本の公式オンラインショップでも、一部コラボ商品が販売されているようですね!並行輸入商品も多いので、探してみてはいかがでしょうか!
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如何でしたでしょうか。
この記事で、ハワイアナスことHavaianasの魅力を知ってもらえたらぴょんぴょ子も嬉しいです!
騙されたと思って一度履いてみてください。きっと気に入りますよ!
そしてブラジルに遊びに来る際は、是非Havaianasの店舗を覘いてみてくださいね♡
サンパウロ市民生活満喫中のぴょんぴょ子でした。
=参照=
https://www.havaianas.com.br、http://blog.marcademia.com.br/havaianas-historia-da-marca-das-legitimas/、https://www.alpargatas.com.br/#/conheca-empresa