【シュハスコもどき】牛の塊肉ピッカーニャをフライパンで焼く方法

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ぼんじ〜あ!ブラジルに興味を持ち始めて10年強、ぴょんぴょ子です。

最近、オーブンもシュハスケイラ(ブラジリアンBBQセット)も使わずに、1キロ越えのピッカーニャの塊をフライパンでまるまる焼いてお家シュハスコごっこをするのにハマっております。

ピッカーニャとはイチボやランプ肉です。ブラジルのBBQことシュハスコをイメージした際に真っ先に思い浮かぶであろうあのお肉の部分で、脂がのっていて柔らかく希少価値の高い人気部位です。

ブラジルでは、スーパーなどで1キロ以上もあるピッカーニャの塊肉がゴロゴロゴロっと並んでいるんです。

こんな漫画の世界のようなデカ肉も、切らずに、炭やシュハスコで見かける剣のような串も使わずに、ただただフライパンに肉の塊をデデンと乗っけて焼くだけで、美味しく仕上げることができております。

今回は、そんなシュハスコごっここと、自己流ピッカーニャの丸焼きの方法をご紹介します!

材料

見た目通り、使用する材料は至ってシンプルです。

材料5〜8人前
  • ピッカーニャ…1塊
  • 塩…小さじ1程度

ぴょんぴょ家では、しょっぱ過ぎない程度の塩加減が好きで小さじ1程度の塩を用いていますが、ブラジルでは「力士かな?」ってくらい塩を振りまいている光景を目にします。お好みで調整してください。

ピッカーニャの塊肉は、日本だとなかなか手に入りづらいとは思いますが、手っ取り早く仕入れるならネットで買うのが便利です。

ピッカーニャのメーカー

ブラジルのスーパーでは精肉メーカー各社のピッカーニャが並んでいます。

ぴょんぴょ家が今回掲載した写真のピッカーニャは、サンパウロのスーパーで購入したBassi社のピッカーニャです。3社ほど食べ比べ、今のところどこも美味しかったのですが、なんとなく一番ジューシーに感じた気がしたのはBassi社のお肉でした。

ちなみにイタリア系ブラジル人が多く住むサンパウロのBixiga地区には、Bassi社のレストラン(シュハスカリア?)Templo da Carne Marcos Bassiがあります。店内でもBassi社の商品を買うことができ、外観の割に中は広く、清潔感もあって素敵なレストランです!(2021年現在、デリバリーも対応しています)

Templo da Carne Marcos Bassi
  • 住所:R. Treze de Maio, 668 – Bela Vista, São Paulo – SP, 01327-000
  • デリバリー:ifood (10h-22h)

ピッカーニャの選び方

お肉屋さん曰く、ピッカーニャを選ぶ際は脂身部分が黄色がかっていないものを選ぶのがいいそうです。黄色く変色するのは、お肉が古いからだとか。

また、開封後、もし脂身を引っ張って赤身との境でもげたら、それはピッカーニャを装った異なる部位である可能性もあるとのこと(ヒエッ)。

たまにブラジル人からもらうアドバイスで「1キロ前後のピッカーニャを選べ!2キロもあるようなピッカーニャは偽物だ!」なんてものがありますが、その話は真に受けなくていいそうです。ピッカーニャは希少部位と言われますが、牛によって重さは異なります。この件については、コチラで詳しく紹介しているのでご参照ください。

調理器具

今回ご紹介する方法では、ブラジルの家庭でよく見かけるシュハスケイラ(ブラジリアンBBQセット)や、剣のような大きな串は不使用です。

帰国後に日本でも簡単に焼けるようにフライパンでの調理方法を試してみた結果、以下の器具でどうにか美味しく焼けることがわかりました。

調理器具5〜8人前
  • グリル用フライパン…1つ
  • トング(肉をひっくり返す)…1つ
  • 包丁(肉を切る)…1本
  • まな板(肉を置く)…1つ
  • フォーク類(切る際に肉を押さえる)…1本

フライパンは、真っ平ではなくグリルパンの方がお肉が、お肉から出る脂に浸りにくく、焼き色も線状について美味しそうに仕上がります。

もちろん普通のフライパンでも焼けますが、こまめに脂を処理しないと、表面がいつの間にか脂で揚げ焼きのような状態になってしまいます(これもこれで美味しいですよ)。

ぴょんぴょ家では、シュハスコごっこの際はブラジルの大手キッチン用品メーカーTramontinaの包丁やまな板、フォーク類を使用しております。

ブラジルではシュハスコ用のまな板というと木製のまな板がポピュラーだそうです。そのせいか、木製のまな板で切って盛り付けるだけでそれっぽい雰囲気が漂う気がします。

<span class="fz-12px">ぴょんぴょ子</span>
ぴょんぴょ子

ちなみに、最近フライパンを買い換えてTramontina社のものにしましたが、金額の割に予想以上に使いやすくて驚いています。

焼き方

お待たせしました。レシピの紹介です。

フライパンでピッカーニャ
  1. ピッカーニャ(解凍済)をパッケージから出し、常温で30分ほど置く(日本の真夏なら15分で十分かも)
  2. 脂身の面に3cm程の間隔で斜めに浅く切り込みを入れる(火を入りやすくする為)
  3. 両面に塩を塗り込む
  4. グリルパンを熱し、ピッカーニャを脂身側を下にしてグリルパンの上で強火で3分焼く
  5. 強火のままピッカーニャをひっくり返して3分焼く
  6. 再びひっくり返し、弱火で両面それぞれ10分焼く
  7. 肉をまな板に移動させ、切り分けて皿に盛る

たったのこれだけです。

炭火で焼いたような風味は付きませんが、お肉の外側がガン焼け、内側がしっとりと柔らかく、シュハスコ風に仕上がります。

焼いている間に他の料理に手をかけることができるので、見た目よりも手のかからないのも有り難いです。

ちなみに上記の焼き時間は、1キロ級のピッカーニャをそのまま焼いてミディアムレア〜ミディアムに仕上げる際の目安です。肉の重さや好みの焼き具合によって焼き時間は変わるので、食中毒にならない程度にお好みで調整してください。

火をもっと通したい場合は、上記5.の工程を終えた後に肉を横長に半分に切り分け、断面を下にして強火で3分焼いてから6.の工程に進むのをお勧めします。

注意点

コンロ周りは驚くほど脂がハネ散り、肉の臭いが家中に充満します。

汚れてはいけないものはコンロ周りには置かず、臭いがついてはいけないものはドアの閉まる部屋に避難させましょう。

もし蓋付きのグリルパンがある場合は、焼き時間を若干短くして蓋をすれば脂ハネが軽減されるのでご活用ください。

純粋なピッカーニャを食べたい人は

実は、ピッカーニャとして売られている塊肉の大半は、Coxão Duro(太もも肉 / コーシャオン・ドゥーロ)もくっついた状態でパッキングされています。

なので、純粋なピッカーニャだけを味わいたい人は、焼く前にもも肉を切り離してピッカーニャだけを焼きましょう。

もも肉とピッカーニャを切り離す方法や境目の見分け方についてはコチラをご参照ください。

ただ、ぴょんぴょ子のように「太もも肉だってどうせ同じようにステーキとして食べるんだから…」という発想の持ち主の方は、切り離すことなくそのまま焼いて一緒に食べたって全然良いかと思います。

余ったお肉は冷蔵保存

食べきれずに余ってしまったお肉は、ぴょんぴょ家では塊の状態のままアルミホイルで包んで冷蔵庫で保存し、2日後までに食べ切るようにしています。

食べる際は、アルミホイルの包みごとフライパンの上に置き、弱火で15分ほど熱して温めてから食べています。(オーブントースターがあれば、それでもいけそうですね)

熱している間にアルミホイルの中にどんどん肉汁が流れ出るので、火をかける前にスライスしたエリンギをアルミホイルの中にポイっと一緒に詰めてちょっと塩を振っておくだけで、同時にエリンギのホイル肉汁焼きが完成するのでコチラもオススメです。

【デブ注意】肉汁の混じった油の使い道

グリルパン(フライパン)で焼くので、ピッカーニャから出た脂が油としてグリルの上に大量に残ります。

この脂の油、肉汁と塩味も混じって美味しいので、おデブのぴょんぴょ子ちゃんは油が残ったままのフライパンを使用してブラジリアンケール(コウビ・マンテーガ / Couve Manteiga)のガーリック炒めを作っています。

コウビ・マンテーガ
  • ブラジリアンケールの千切りとニンニクのみじん切り用意する(分量はお好み)
  • 油の残ったフライパンにニンニクを入れ、中火で熱する
  • ニンニクの色が少し変わり始めたらブラジリアンケールをフライパンに入れ、炒める
  • ケールの色が全体的に鮮やかな緑色になったら完成

肉を焼く間に材料を揃えておけば、肉を切るのを他人に任せている間にちゃちゃっと作れるのでぴょんぴょ家では付け合わせとして毎度作っております。分量は、ブラジリアンケール200gにニンニクは4−5片使っています。それでも油が余るほどです。

油多めでヘルシーフードからは程遠いのですが、ケール自体が栄養豊富なのでプラマイゼロと捉えられる方には是非おすすめです。ケールの苦味も目立たず美味しいですよ!

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以上です!

近所にシュハスカリアが無い方は、是非自宅でなんちゃってシュハスコをお楽しみください〜

Tchau!

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