【壁画アート】ブラジル人アーティストKOBRA/コブラ氏の作品emサンパウロまとめ!

Brazil ブラジル

ぼんじーあ!サンパウロって広いよね、どうもぴょんぴょ子です。

突然ですが、ブラジル人グラフィティアーティスト、Kobraコブラ氏をご存じでしょうか?

巨大でカラフルな壁画を描くことで有名で、日本でもその名は知れ渡っています。

そんなKobra(コブラ)氏の作品は世界各地に点在していますが、その中でも特にサンパウロ市内は、コブラ氏の偉大な作品の宝庫なのです。
しかもウォール・アートがメインなので、無料で鑑賞できちゃえるんです。

ということはつまり、サンパウロ市そのものが巨大な無料の美術館になっているのです(過言です)。

というわけで今回は、コブラ氏についてちょっぴり触れつつ、ぴょんぴょ子がサンパウロ市内で見つけたコブラ氏の作品を紹介しようと思います!

1.Kobra/コブラ氏とは

コブラ(Kobra)氏ことエデュアルド・コブラ/ Eduardo Kobra氏について公式HPの情報を元に簡単に紹介します。

コブラ氏は1976年、サンパウロ州南部生まれの現役グラフィティアーティスト。
倉庫や高層ビルなどの巨大な壁にスプレーでペイントするスタイルで活動しており、カラフルな色使いが特徴的。

12歳の頃からストリートアートを始め、まだ “落書き” として扱われていた頃は拘留されたこともあったのだとか。

2016年には、リオ・デ・ジャネイロ市に作られた作品『Etnias』が世界最大の壁画としてギネス認定され、一躍有名に。

今では、アメリカを始め、5つもの大陸に作品を創り上げてきたアーティストとして、世界に名を馳せています。

2.Kobra氏の作品@サンパウロ

そんなKobra氏の作品を見かける度に、わたくしぴょんぴょ子、1人スタンプラリー感覚でスマホで撮影しながら生きてきました。

サンパウロ市内で収集したKobraフォルダを放出すると共に、壁画のありか(Googleマップ上の住所)も紹介して参ります。

タイトルは原題を日本語に訳したものを載っけてますが、正式和訳(存在するのかな?)じゃないことご承知おきくださいませ。また、補足説明の一部は公式HPにある内容を参考にさせてもらってます。

尚、こちらでサンパウロの作品を全網羅はしきれていないので、こちらに紹介したものが全てではないこともご理解ください。

<span class="fz-12px">ぴょんぴょ子</span>
ぴょんぴょ子

スマホを取り出すのが怖くて撮影を断念したこともあったりしてるんで、さーせん!

バレリーナたちの階段

原題は『Escadaria das Bailarinas』 。2018年に誕生。

ピニェイロスのとある階段と、その階段横の塀にバレリーナ達が描かれています。

モデルになったのは、パライゾポリスのバレエ団、Ballet Paraisópolisだそう。

Escadaria das Bailarinas

【住所】R. Alves Guimarães, 754 – Pinheiros, São Paulo – SP, 05407-001 ブラジル

平和の眼差し

原題は『Olhares da Paz』、2018年に誕生。

Shopping D&D の西側の向かいにある建物の壁に描かれています。

描かれているのはノーベル平和賞などを受賞するような平和を象徴する世界的な著名人で、キング牧師、(以下敬称略)、マハトマ・ガンジー、ネルソン・マンデラ、マララ・ユスフザイ、マザー・テレサ、ダライ・ラマ14世、アルベルト・アインシュタイン。

Olhares da Paz

【住所】Unnamed Road – Cidade Monções, São Paulo – SP, 04578-000 ブラジル

共存

原題は『Coexistência』。

教会の西側の塀に描かれています。

イスラム教、仏教、キリスト教、ユダヤ教、ヒンドゥー教とそれぞれ異なる宗教を信仰する5人の子供。コロナの犠牲者を偲び、希望を祈りながらも、科学に基づいた防御法である“マスク”を使用しており、
宗教と科学、そして宗教の中でも様々な宗教とが共存する様子が表されているそうです。

Coexistência

【住所】Rua Henrique Schaumann, 782 – Pinheiros, São Paulo – SP, 05413-010 ブラジル

光たれ

原題は『Seja Luz』。

オスカル・フレイリ通りにあるFelineという可愛い水着屋さんが入っている建物の壁に描かれています。人気カフェSanto Grão側の壁です。

ロダンの『考える人』が中に入った電球の絵。
パンデミックという悲惨な状況において、誰かの人生を輝かせる光になる為には、人々は行動を考え直す必要がある、といったメッセージが込められているそうです。

Seja Luz

【住所】R. Oscar Freire, 347 – Cerqueira César, São Paulo – SP, 01426-001 ブラジル

神の手

原題『A mão de Deus』。2020年に誕生。

バーハ・フンダ駅近くの建物の壁に描かれています。
ただ、この建物があるのは治安が超いい場所、というわけではないので、徒歩で建物の真下まで行ってじっくり見るというよりは、ミニョカォンを通る際に脳に焼き付けるのがいいと思います。後々記憶をスローモーションさせて脳内でじっくり鑑賞してください。

<span class="fz-12px">ぴょんぴょ子</span>
ぴょんぴょ子

ミニョカォン自体も、土日の歩行者天国時はスリが多発しているらしいので要注意。

描かれているのは、水に沈みゆく腕と、それを上から引き上げようとする腕。
暗闇で希望もわずかな中祈りを捧げた際に、神がそこから救い出してくれた、というコブラ氏自身の経験を表した絵だそう。
救助されている側の腕は、コブラ氏自身の腕を表しているようです。

A mão de Deus

【住所】Av. Gen. Olímpio da Silveira, 639 – Santa Cecilia, São Paulo – SP, 01150-001 ブラジル

自転車に乗ったカップル

原題は『Casal de Bicicleta』。2016年に誕生。

ファリア・リマ駅付近の、60mほどの高さのあるIbis Hotelの壁に描かれています。

楽しそうなニケツのカップルの絵。
車の多い大都会サンパウロにおいて、チャリっていう選択肢もあるよ、と教えてくれるような作品です。どうやらコブラ氏自身も、自転車移動が好きなんだそう。

ちなみに2015年にオスカー・フレイリ通り周辺に描かれた、チャリに乗ったアインシュタインの絵(コブラ氏作)は、2018年に建物のオーナーの意向で塗り替えられてしまった模様。残念。

Casal de Bicicleta

【住所】Av. Brg. Faria Lima, 1448 – Jardim Paulista, São Paulo – SP, 01451-001 ブラジル

オスカー・ニーマイヤー

原題は『Oscar Niemeyer』、2013年に誕生。

Japan Houseのお隣、日系美容院Domiさんが入っている建物のパウリスタ大通り(Avenida Paulista)側の壁に描かれています。

ブラジルを代表する建築家、オスカー・ニーマイヤー氏の肖像画。
よーく見ると、コパン・ビルなどオスカー・ニーマイヤー氏が設計した建物達が顔の絵の中に散りばめられているので、見る度に発見があって面白いです。

見つけられなかった人の為に答えを貼っておきます☟

Oscar Nirmeyer

【住所】R. Treze de Maio, 1974 – Bela Vista, São Paulo – SP, 01327-002 ブラジル

エジソン医師

原題は『Dr. Edson』。2019年に誕生。

マスピ(MASP)ことサンパウロ美術館のふもとのあたりにあるノーヴィ・ジ・ジューリョ病院(Hospital Nove de Julho)の壁に描かれています。ちなみに極度のスリビビりのぴょんぴょ子がこの絵を唯一まともにスマホに収めることができたのは、MASP(の警備員さんの近く)からでした。

“Dr. Edson”と書かれた名札を付けた医者が患者の手を握る絵。医師と患者との関係の重要性や、科学的な治療と献身が救命につながることを表しているのだとか。
Dr. Edsonは医者であり、この病院を買収し高度な医療技術の備わる病院へと発展させた企業家でもあるそうです。

Dr. Edson

【住所】Bela Vista, São Paulo – State of São Paulo, 01313-001 ブラジル

アイルトン・セナ

原題は『Ayrton Senna』。2015年に誕生。写真は修復が施された後に撮ったもの。

パウリスタ大通り(Avenida Paulista)の末、ヘボウサス大通り(Avenida Rebouças)の始まりのあたりにある建物に描かれています。

コブラ氏のアイルトン・セナの絵は、ここ以外にもブラジルに点在しているので、全部お目にかかりたいものです。

Ayrton Senna

【住所】Rua Dr. Antonino dos Santos Rocha, 2596 – Consolação, São Paulo – SP, 01302-050 ブラジル

カルパス 鯉

原題は『Carpas Koi 』。Carpasは訳すと鯉なので、タイトルは『鯉 コイ』なわけですが、『(ポル語)(日本語)』という点も考慮して『カルパス 鯉』と書かせていただきました。

バッドマン路地の近くにある日系スーパーマーケット、ヒロタ(Hirota)の壁に描かれています。

モネの『睡蓮』の絵のシリーズ風の池と、その中に鯉2匹と折り紙の鯉が1匹描かれた横に長い巨大な壁画。ブラジル日系移民と関連しているらしく、右端の鯉は、日本の国旗風な彩りで描かれています。

コブラ氏のサインはKOBRAの文字が流れ星に乗ったようなデザインですが、この作品には通常のサインに加えて “天才コブラ” と日本語で縦書きで署名されているのも見どころ。ステキ!

Carpas Koi

【住所】R. Medeiros de Albuquerque, 352 – Jardim das Bandeiras, São Paulo – SP, 05436-060 ブラジル

生きる、生き返る、挑む

原題は『Viver, Reviver e Ousar』。2012年に誕生。

サンパウロ・ダ・クルス教会(Paróquia São Paulo da Cruz, Igreja do Calvário)のカルデアウ・アルコヴェルジ通り(Rua Cardeal Arcoverde)側の 外壁に描かれています。

描かれているのはイビラプエラ公園付近にあるバンデイランチスのモニュメントや、パリのエッフェル塔。

経年劣化か色がかなり薄くなってきているので、完成当初の様子を見たい人は、前述1.のメイキング動画をご覧ください。

Viver, Reviver e Ousar

【住所】Paróquia São Paulo da Cruz (Igreja do Calvário) / Rua Cardeal Arcoverde, 950 – Pinheiros, São Paulo – SP, 05407-001 ブラジル

3.Kobra氏の作品は日本にも

コブラ氏のカラフルでパワフルな絵、如何でしたでしょうか。
とてもビビッドな色使いが、明るく陽気なイメージのあるブラジルの雰囲気に似合ってますよね。

そんなコブラ氏の作品も、なんと実は過去に日本の大手百貨店に飾られていたことがあったんです!

西武渋谷店や池袋店に、ルイス・ゴンザーガやコパカバーナのタイルをバックにしたキリスト像などがコブラ氏によって描かれていたのです!

展示期間は一時的だったので見れた方は超ラッキー。見れなかった身としては復元を願うばかりです。


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以上、コブラ氏とコブラ氏の(ほんの一部の)作品紹介でした。

これからもコブラ絵スタンプラリーを楽しく続けたいと思います。

サンパウロで観光するなら、コブラ氏のアート巡り、是非オススメです!

Tchauちゃお!!!

参考: https://www.eduardokobra.com/projeto/、https://guia.folha.uol.com.br/exposicoes/1177760-eduardo-kobra-finaliza-mural-colorido-em-igreja-de-pinheiros.shtm、https://www.h9j.com.br/pt/sobre-nos/blog/hospital-faz-60-anos-e-e-referencia-em-medicina-de-alta-complexidade

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