【タイ沼】『2gether』Ep.4の“カリカリ豚肉の学部”の意味とは

Thailand タイ

さわっでぃー!タイ大好き歴20年強のぴょんぴょ子です。

今回は、2020年にタイ沼というワードと共に世界でも大ブレイクしたタイBLドラマ、『2getherの1シーンの解説をして参ります!

『2gether』を観た知人から「これどうゆう意味?」と聞かれたシーンがありました。それは“カリカリ豚肉の学部”という謎ワードが出てくるシーン。どうやら前知識がない状態だと疑問符ばかりが残るシーンだったようです。

このカリカリ豚肉の学部”の意味や背景、そして『2gether』におけるカリカリ豚肉が象徴するものついて、簡単にご紹介します!

※『2gether』についてはこちらの記事もご参照ください。

1.“カリカリ豚肉の学部”というセリフの登場シーン

「そもそも“カリカリ豚肉の学部”なんて謎ワード、一体どこに出てきたの?」という方の為にもおさらいしましょう。

謎めいたワードが登場するのは『2gether The series第4話後半部分(Youtubeだと3/47:12あたり)。

オープンキャンパスで大学を訪れていたサラワットの弟、プーコーン(ผู้กอง / Phukong)が、軽音学部のマネージャー、エー先輩(พี่แอร์ / P’ Air)のインタビューに応じるシーンです。

エー先輩(พี่แอร์)

プーコーン(ผู้กอง)

2人のセリフは日本語字幕だとこうなっています。

エー先輩
エー先輩

どの学部に入学しますか?

プーコーン
プーコーン

カリカリ豚肉の学部かな。

エー先輩
エー先輩

(55笑55)

イケメンなだけじゃなくて、おもしろいなんて

あなた、私のタイプだわ

7:12前後をご覧ください。

カリカリ豚肉学部のシーン、わかりました??

2.“カリカリ豚肉の学部”とは

タイ沼勢のみなさんは沼に浸るのに忙しいと思うので、早速ですが結論に迫ります。

“カリカリ豚肉の学部”なんてものは、タイの大学にも実在しません。
プーコーンのセリフは、学部を意味するタイ語“カナ”とタイの野菜“カナー”とをかけた言葉遊びだったのです。

“カリカリ豚肉の学部”をタイ語にするとカナ・ムークロープ(คณะหมูกรอบ)となるのですが、似たような発音でカナー・ムークロープ(คะน้าหมูกรอบ )という名のカナー菜とカリカリ豚肉を炒めたタイ料理があるのです。

つまり日本語で例えるならこのような感じの言葉遊びといえます。

<br><br>


あなた何

クワガタです。

セリフのタイ語について以下にもう少し詳しく解説しますね(読み飛ばしても次以降の項目に支障ありません)!

1.คณะ(カナ):学部
2.คะน้า(カナー):タイの野菜、カナー菜
3.หมูกรอบ(ムークロープ):カリカリに揚がった豚肉


1.と2.は、発音としては短母音か長母音かの違いがあります。しかし、声調は同じ(ナが高くなる高声)なので、2.の後ろに他の単語が続く場合、会話のスピードだと1.とほぼ同じ音になります。

<カナー菜とカリカリ豚肉炒め> というポピュラーなタイ料理 <カナー・ムークロープ> も例外ではなく、[2.คะน้า(カナー)+3.หมูกรอบ(ムークロープ)]はネイティブスピードの会話だと[1.คณะ(カナ)+3.หมูกรอบ(ムークロープ)]に聞こえるのです。

タイ語で[〇〇学部]と表現する際は[1.คณะ(カナ)+〇〇(学部名)]で表現します。

プーコーンは冗談で[カナー菜とカリカリ豚肉炒め]風に[カリカリ豚肉学部]と言ったのです。

カナー菜とカリカリ豚肉炒め
☝︎カナー・ムーグローブことカナー菜とカリカリ豚肉炒め

プーコーンのこのジョークめいた発言が面白いかどうかはさておいて、エー先輩にはウケたようです。

ではどうしてプーコーンはこの発言に至ったのでしょうか。次の項目3.で解説しますが、ネタバレを含むので未視聴の方は観賞後にお進みくださいませ。

3.プーコーンが“カリカリ豚肉の学部”と発した背景

(タイ沼勢に対してここまで説明する必要もないかもしれませんが、一応書きますね。)

このカリカリ豚シーンの前にカリカリ豚ちゃんが登場していたのに、お気づきでしょうか?

インタビューを受ける前、プーコーンの運命の相手となるミン先輩(พี่มิล / P’ Mil)が、プーコーンにお弁当をプレゼントしていました。そのお弁当の中身こそ、“カリカリ豚の学部”の犯人、“カナー菜のカリカリ豚炒め”だったのです。

↑先ほどと同じYoutubeの1:30あたりのシーンです

プーコーンはインタビュー時点では、まだどこの学部に行きたいのかも決まっていませんでした。ミン先輩への気持ちが抑えきれず、思いをカリカリ豚炒めに託すかのように“カリカリ豚の学部”と答えたのでしょう。

実は、ミン先輩がプーコーンにお弁当を渡した時点では、中身がカナー・ムークロープだという事実を視聴者は知る余地はありません。インタビュー後に回想シーンが入り、そのシーンで初めて中身が映り、我々視聴者はキュンとすることになるのです。

4.作中のカナー・ムークロープを探せ!

Ep.4でカナー菜のカリカリ豚肉炒めが登場して以来、カナー・ムークロープは『2gether』におけるプーコーン x ミル先輩の要所に登場し、2人の代名詞のようになっています。

どのシーンに出没したのかを書きますが、ネタバレになるので未履修の方はこの項目をすっ飛ばしてくださいね!

1)『2gether』第13話

Youtube版でいうと『2gether』第13話 3/4 2:22あたりに登場します。

プーコーンが配達員に成りすまして、ミン先輩専用のお弁当箱を届けます。送り主の名前は書かれていないのに、お弁当の中身がカナー・ムークロープだとわかった瞬間、犯人がプーコーンだと察知するのです。

カナー・ムークロープが2人を繋ぐ象徴として映るようになったからか、心なしか第4話よりも美味しそうに描かれていますね。

2)『Still 2gether』第4話

2人を結びつけるカリカリ豚ちゃんは、スピンオフ作品にも登場します。Youtube版でいうと『Still 2gether』第4話 2/4 7:44あたりをご覧ください。

プーコーンがミン先輩への差入れとして持ってきたものがカナー・ムークロープでした。

渡した後にミン先輩が食べている姿は映りますが、メインはサラタイ弁当に持っていかれてしまい、表情や中身まではフォーカスされません。ですがきっと、プーコーン x ミン先輩推しにはたまらない1シーンの1つとなっているのでしょう。

5.ちなみにカリカリ豚肉は美味しいよ!

ここまでカリカリしている記事は、このブログでは最初で最後になることでしょう。

そんなカリカリ豚肉ことムークロープですが、一体何者なのかというと、めちゃくちゃ美味い豚肉なんです。

厚切り(であることが多い)の豚肉が表面がカリカリに揚げられており、噛むと豚の旨味と脂と油がジュワッと溢れるノンヘルシー激ウマ肉なのです。

今回の主人公であるカナー・ムークロープのようにカナー菜とオイスターソースとの組み合わせが最高なのはもちろんのこと、ムークロープのガパオライスなんかも超美味しいです。油で揚がった豚を、更に多量の油で炒めるガパオ、嗜好の味がします。

☝︎カリカリ豚のガパオことガパオ・ムークロープ
ミン先輩のお弁当しかり、プラスチックケースに入れてもらうタイの持ち帰りスタイル
<span class="fz-12px">ぴょんぴょ子</span>
ぴょんぴょ子

実は昔、週1くらいの高頻度でGMM社のビルの裏の食堂でガパオ・ムークロープを食べていた時期がありました。懐かしや。

お分かりの通り、ムークロープ単体でも美味しいです。子供時代も学生時代も、ムークローブさえあればタイ米何杯もいけました。

高級品というわけでもないので、屋台でも手に入ります。まだ味を知らない人は是非召し上がれ!

ーーーーーーーー

いかがでしたか?

もしこの記事を通じて『2gether』愛、また、プーコーン x ミン先輩の絡みの理解が深まったのであれば幸いです。

タイ沼ぢゃる〜ん!

コメント

タイトルとURLをコピーしました