さわっでぃー!ぴょんぴょ子です。
家庭で作れる本格タイ料理レシピの紹介企画第8弾(ご無沙汰しておりました)。今回はタイ北東部の料理(イサーン料理)の一つ、パパイヤサラダことソムタムの作り方をご紹介します!
日本はもちろん、ぴょんぴょ子の住むブラジルのサンパウロで手に入る食材のみを使用して作る本格レシピなので、是非ご家庭でお試しください!
他のタイ料理レシピはコチラをご参照くださいませ〜。:
1.ソムタムとは
ソムタム(ส้มตำ)とは、青パパイヤ(熟す前の状態のパパイヤ)のサラダです。
千切りにした生の青パパイヤを、ニンニクや唐辛子(辛味)、ライム(酸味)、ナンプラー(塩味)、砂糖(甘味)と一緒にクロック(ครก / 臼のような鉢のような調理器具)に入れて、スプーンで混ぜながら棒でついて(搗いて)和えて作ります。
この“搗く”を意味するタイ語こそ、ソムタムのタム(ตำ)にあたるもの。
タムすることで、ニンニクや唐辛子を潰し、調味料を混ぜ合わせています。
そんなソムタムは、タイのイサーン地方(北東部)やラオスで生まれた料理で、基本的には辛味が強めの味付け。
現地の人のような見た目の人が注文すると、プリッキーヌー(タイでポピュラーな唐辛子の一種で激辛)を5〜10本ほど入れられて激辛なのでお気をつけください。
辛くなり過ぎるのを避けたい場合は、唐辛子を1本だけにしてもらうか、あんまりタムしないように頼むのをオススメします。(唐辛子は中の種の部分も辛いので、タムして潰されなければ食べる際によけやすい☆)
パクチー不使用のタイ料理
ソムタムにはパクチーを入れないので、苦手な人でも食べられるタイ料理です。
日本のレストランだとたまーーーーーーにパクチーが添えられていることがありますが、それでも一緒にタムされていることはないと思うので、お飾りのパクチーだけならよけて食べやすいはずです。
もし一緒にタムされてたら、「あーここはタイ料理“風”レストランなんだな」と思って諦めましょう。
ちなみにタイでソムタムとよく一緒に添えられてサーブされるのは、生のキャベツやインゲンやハーブです。
味付けも何もされてないただの生野菜ですが、ソムタムの汁との相性が良く、いいおつまみになります。ソムタムが辛過ぎた時は、口の中の大惨事を鎮静化するのにこの生野菜が大いに役立ちます。
2. ソムタムの種類
さて、一概にソムタムといっても、ソムタムには種類があります。
味付けで大きく分けるなら、①タムタイと、②ソムタムプラーラーの2つ。
タムタイ(ソムタム・タイ)とは
日本で一般的に“ソムタム”と呼ばれるのが、この“タム・タイ(ตำไทย)”や“ソムタム・タイ(ส้มตำไทย)”と呼ばれる味付けのもの。タイでも、ソムタムといえば基本はこちらの味付けを指します。
材料もシンプルで、パパイヤ以外にトマトやインゲン、乾燥エビ、ピーナッツなどが一緒に和えられることが多いです。このシンプルな具材のタムタイは、タイ語で“普通のタムタイ”を意味する“タムタイ・タマダー(ตำไทยธรรมดา)”と呼ばれることも。
今回、“ソムタム”としてレシピを紹介するのもこのタムタイ・タマダーのもの。
そのタムタイ・タマダーに、更に他の食材を盛ると、“タムタイ・〇〇”と名付けられ、〇〇の部分に加えられた食材の名前が入ります。(他にもタムタイ・サイ・◯◯とか、ソムタム・タイ・〇〇とか、色々呼ばれ方はありますが多いのがこれ。)
例えば、塩漬けの茹で卵(カイ・ケム/ไข่เค็ม ちな激うま)を加えたものはタムタイ・カイ・ケム(ตำไทยไข่เค็ม)、トウモロコシを加えたものは、タムタイ・カーオポート(ตำไทยข้าวโพด)に。
ソムタム・プラーラーとは
タムタイの味付に、プラーラー(ปลาร้า)と呼ばれる、魚を塩漬けし発酵させたものを加えたソムタム、それがソムタム・プラーラー(ส้มตำปลาร้า)と呼ばれるものです。
色がタムタイよりも明らかに茶色がかってるので、見た目もわかりやすいかと。
食材は、タムタイに含まれるもの以外に、丸いナスやネギが加えられていることが多いです。
タム・タイよりも塩気や辛味も強く、臭みも強いせいか、なかなか日本ではお目にかかれない種類なので、タイヘ足を運ぶ際は食べてみてください。
ちなみにサンパウロではプラーラーが通販で手に入るので、試してみるのもありかもしれません。(ぴょんぴょ子自身はプラーラーが苦手なので試したことはありませんが☆)
カニのソムタムは危険
ソムタムを食べる際、辛過ぎ注意ってこと以外の大きな注意点を一応紹介しておきます。
それは、タムタイしかりソムタムプララーしかり、カニ入りのソムタム(ソムタム・プー、タムタイ・プー、ソムタム・プー・プララーなど)は食べない方がいいよって話です。
ソムタムに加えられるカニは、なんと生のカニの塩漬けです。寄生虫も多く存在し、非常に危険です。
最悪の場合、死に至るケースもあるのでご注意ください。(ぴょんぴょ子は、過去にその危険性を知らずに食べてしまったことがありますが、うーん…普通にタムタイが好きだし、死のリスクを犯してまで食べるべき味ではなかったなぁ、と思います。)
3.作ってみよう!
というわけで、実際にソムタムを作ってみましょう!
一番基本的なソムタム、タムタイ・タマダーの作り方をご紹介するので、プラーラー等にアレンジしたい場合は適宜材料を加えてください。
材料(4〜5人前)
今回も、日本やサンパウロで手に入る食材で作っていきます。
青パパイヤは日本だとスーパーではなかなかお目にかかれないとは思いますが、オンラインショッピングなら手っ取り早く見つかります。
もしどうしても青パパイヤが手に入らない場合は、ベースの味がかなり変わりますが、人参での代用も可能です。
作り方
クロックと呼ばれる臼のようなものを使います、が、無くてもどうにかそれっぽくなるのでご安心を。
クロックがない場合、大きめのボウルで代用するか、上記3.〜5.の手順をすり鉢などで行い、大きめの容器で青パパイヤと混ぜ合わせる、など色々な方法でできちゃえます。ブラジルなら、カイピリーニャ用のpilãoとかでも代用できるかと。
パパイヤの千切りは、千切り用のピーラーを使えば無心でシャッシャシャッシャ作れるので便利です。
無い場合は頑張るか、見た目と食感も大分変わりますが普通のピーラーで薄切りにするのでもまぁ許容範囲の味になります。
4.完成!
↑クロック不使用、パームシュガーとナンプラー少なめで作ったらこんな感じになりました。
青パパイヤの千切りさえ終われば、あとはタムするだけなので大分楽ちんです。
屋台で注文しても、3分くらいでサーブしてもらえるので助かります。ちなみに屋台でテイクアウトで頼むと、プラスチック容器よりビニール袋に入れて渡されることの方が多いです。
簡単で美味しい、そんな夢のような料理ですが、青パパイヤが体にいい栄養素を含んでおり、お通じ改善やダイエット食としても人気があります。ただ、パームシュガーは結構な量が入っていますし、プラーラーは特に塩気が強いので食べ過ぎは禁物。また、妊娠中の方は青パパイヤを含むので要注意です(諸説あり)。
それでは、わっでぃー!
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