【サンパウロ郊外】Netflix世界的ヒット作やMVのロケ地でも有名な“ブラジルの金閣寺”

Brazil ブラジル

ぼんじーあ!サンパウロの虜、ぴょんぴょ子です。

先日、ブラジルはサンパウロ州郊外にて、金閣寺に行ってきました。

思いの外立派な建物だったので、今回はブラジルの金閣寺についてご紹介したいと思います!

1.ブラジルの金閣寺とは

まずはじめに
「いや、ブラジルの金閣寺ってなんやねん」
というこの素朴な疑問にお答えします。

ブラジルの金閣寺とは、サンパウロ市の郊外にひっそりと佇む、あの金閣寺そっくりの金色の建物のことです。

その名も、Kinkaku-ji do Brasil / キンカクジ・ド・ブラジル
直訳すると、“ブラジルの金閣寺”そのものなのです。

概要

簡単に概要を説明すると、こんな感じ。

ブラジルの金閣寺

【敷地面積】約42,000m2
【完成】1978年
【入場料】R$10

【住所】R. Camarão, 220 – Chácara das Palmeiras, Itapecerica da Serra – SP, 06872-390

サンパウロ市から車で1時間ほどのところにあるイタペセリカ・ダ・セーハ市
ブラジルの金閣寺は同市の山の中にポツンと建っています。

本家の金閣のある録音寺は臨済宗ですが、ブラジルの金閣寺に併設されている円光寺は曹洞宗
金閣寺の中は納骨堂となっていて、一般人も中に入ることができます。

入場料はR$10(22年5月時点)と比較的お優しめ。

金閣寺の受付で「何故ブラジルに金閣寺が?誰が何の為に?」と質問したらこんな答えが返ってきました。

歴史

ブラジルの金閣寺は、もちろん足利義満が建てたわけではありません。
なんとアメリカ人の考案で建てられたというのです。

そのアメリカ人はどうやら日本に滞在経験があり、日本の金閣寺を訪れた際にその美しさにあまりに感動し、自分でも建てたくなったのだとか。彼のゆかりの地ブラジルのサンパウロ州には日系人も多く住んでいることから「ブラジルに金閣寺を建てられる(!?)」と考えていたそうな。

そんな中で、1974年に南米初の火葬場が同州に誕生。カトリックの多いブラジルでは、当時は火葬文化がほぼ無かった時代。
ただの観光スポットではなく納骨場所として商用利用もできると考え、1978年にブラジルの金閣寺を実現化したという。

ぴょんぴょ子
ぴょんぴょ子

ちなみにこのアメリカ人、1960年代にハワイにも金閣寺のレプリカを造ったという。ただ、金閣寺のレプリカ自体は存在しているみたいだけど、英語でググっても情報が出てこなかったので詳細は不明でござる…。

敷地内の様子

ブラジルの金閣寺は、Vale dos Templos国立観光公園の中に建っています。もっとも、国立観光公園となったのは1986年と、金閣寺誕生よりも後。実際に敷地に入ってみると、公園の中に建っている建物、というより森の中にポツンと潜んでいる建物って感じです。

敷地の入り口は首里城の門のような赤い門が聳え立っています。門を潜ると、林の中に日本の石造りやお墓、川があり、

林を下っていくとようやく金閣寺が見えてきます。

本家は木製で金箔による金色でも、ブラジル金閣は鉄筋コンクリート製で金色のペンキを塗ったもの。

それでも、金閣寺の面する人口池の対岸から見れば、本家金閣寺のように見えます。
なんでも、実際に建てたのは日系人の宮大工だったとか。

人工池の中には錦鯉もいて、周りはぐるっと森に囲まれていることもあり、レプリカとはいえ幻想的。

金閣寺の奥には曹洞宗の寺、円光寺があり、日系人以外にも禅に興味のある人も訪れるのだそう。

林の中ではピクニックをしているブラジル人家族も見受けられました。

2.ロケ地としても人気のブラジルの金閣寺

日本を感じる珍しい建物、“ブラジルの金閣寺”は、観光地やお墓参りとして人気なだけでなく、ロケ地としても利用されています。

なかでもぴょんぴょ子が気付けたのは下記の2つ。
Netflixの人気ドラマ『Black Mirror』と、ブラジリアンファンク『Modo Turbo』のMVです。

Netflixドラマ『ブラック・ミラー シーズン5 ep. 1』

イギリス版『世にも奇妙な物語』とよく紹介される、Netflixのドラマ『ブラック・ミラー』
新しいテクノロジーがもたらす社会変化を描いた、1話完結型のオムニバス作品で、もちろんフィクション。

同作品のシーズン5エピソード1にあたる『ストライキング・ヴァイパーズ』に、ブラジルの金閣寺は登場します。
主人公たちがVRの格闘ゲームにハマっていくのですが、この格闘ゲームの舞台の一つがこの金閣寺なのです。

▽コチラはシーズン5のトレーラー。1:20〜に金閣寺が映ります。

1:20〜

おそらく、池を挟んだ金閣寺の向かい側にセットを組んだのでしょう。
セットの一部と思われる屋根がボロボロの状態で林の奥に葬られていました。

ちなみにこの『ストライキング・ヴァイパーズ』は、金閣寺に限らずサンパウロでのロケが多め。
サンパウロの住民なら見知った風景が多々写るので、ストーリー以外にも楽しめてオススメです。

ブラジルのファンキMV『Modo Turbo』

こちらは2020年に公開された、ブラジリアンファンク『Modo Turbo』のミュージックビデオです。

Luísa SonzaAnitaPabllo Vittarと、世界的にも有名になりつつあるブラジルのトップスターの3人が出演しています。

MVは、廃墟ビルの中のゲームが稼働し、3人がゲームの世界にスリップしてしまうという設定。そのゲームの中の世界として映し出されているのが、このブラジルの金閣寺なのです。
日本を意識しているのか、曲調もゴリゴリのファンキというよりもポップ寄りでちょっとオリエンタルな音色も混じっています。

3人が日本アニメの戦士もののコスプレVer.ブラジルという感じの姿でとても可愛らし(?)く、カメラワークもゲーム感満載で凝られています。ダンスもお尻がブンブンし過ぎない控えめなファンキなので、比較的コピーしやすい振り付けかもしれません。

『Modo turbo』の歌詞とMVの世界観との関係性が全く謎ではあります(ぴょんぴょ子の勉強不足です)が、是非ご覧あれ。

▽ファンキについては、過去記事でちょっぴり触れているので併せてどうぞ。

3.ブラジルの金閣寺へのアクセス

そんな金閣寺へのアクセスについて最後にちょろっと。

ブラジルの金閣寺

【住所】R. Camarão, 220 – Chácara das Palmeiras, Itapecerica da Serra – SP, 06872-390

ブラジルの金閣寺は、サンパウロ市の郊外、イタペセリカ市の森の中にあります。

サンパウロ市からは車で1時間強
公共交通機関を使用する場合、金閣寺から徒歩40分ほど手前で下車することになるので、是非とも車で行くことをオススメします。

もちろんUberでも行けないわけではありません。が、森の中はWi-fiが飛んでいない道もあるので、帰路の足を確保できるか不安はあります。
周辺地図をダウンロードした上で自家用車で向かうか、運転手さんを雇うかするのが安全かと。

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如何でしたか?

リベルダージ以外のニポブラジル文化の建物、お楽しみあれ!

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